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認知症診療

認知症について

現在、認知症の患者数が従来の予想を上回って増加していると言われています。また、認知症の方は病識がないため、家族が病院を受診させたいと考えても、受診拒否をすることがあります。この際に、無理やり連れだすと、そのことがきっかけになり認知症が悪化する可能性があります。

当院では、認知症があるものの、受診が困難な患者様を在宅にて診療を行うことにより、認知症があっても住み慣れた地域での生活が継続ができるようお手伝いさせてもらっております。認知症は、医療と介護が全面的に協力していくことにより、改善することができます。

また、外来受診希望の方も徐々に増えていることから、毎月第4月曜日の午後に認知症外来を行っております。受診希望の方は、お気軽にお電話下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

コウノメソッドとは

コウノメソッドとは、名古屋フォレストクリニックの河野和彦院長が、自身の経験をもとに作られた、認知症診療のメソッドです。2007年に初めて公開され、以後毎年内容を更新し紹介されています。

私自身、認知症の診療を始めたときには、「患者さんの訴えは物忘れが多い」「アリセプトを処方しておけばよい」と簡単に考えていました。しかし、実際に診療してみると、物忘れよりむしろ興奮、暴力、暴言などの症状(コウノメソッドでは陽性症状と言います)の訴えが多く、考え方を改めました。その後、認知症診療についての医学書を色々読みましたが、認知症の症状・診断までは詳しく書かれているものの、治療について書かれている本は当時ほとんどありませんでした。ほとほと困り果てているときに偶然ネットで見つけたのがコウノメソッドでした。その後、コウノメソッドに基づき治療を行ったところ、「グループホームではもう無理で特養にいってもらうしかないと思った入居者の状態が改善し、引き続きグループホームで看ることができるようになった」などの改善が見られ、コウノメソッドの内容が正しいことを確信しました。

現在でも、コウノメソッドは、コウノメソッド実践医の意見なども取り入れ、日々改善されております。私自身も、タイムラグのないように勉強し、日々の診療に役立てていきたいと思っております。

 

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